カテゴリ:ユ・スンホと韓国ドラマ事情( 3 )   

俳優ユ・スンホはセリフ処理能力タボンというお話   

2017年 05月 24日

君主、いよいよ本日第9回と10回放送ですが、



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グレース王さんという中国の方で、韓中文化コンテンツ交流などに関わる、その道の専門家の方のインタビュー記事で、スンホニムとソン・ジュンギさんが、最近注目している韓国俳優と答えていました。

その理由は、セリフ処理能力だそうです。

以下、その記事の抜粋です。


▼ グレース・ワン、
「ユ・スンホ・ソン・ジュンギ 中の人気、
セリフ処理が立派だから」




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※画像、お借りしました。

(抜粋)

上海Wenxiu Companyのグレース・ワン代表は韓中文化コンテンツ交流の発展に力を入れて、両国の文化会社や製作チーム間の協力のために良いプラットフォームを10年間提供してきた公演の専門家だ。

湖南TV、浙江TV、江蘇TVと長期的な協力関係を結んでおり、中国の有名な映像プラットフォームであるAIQIYI、TOUKU、TENCENTなどとも協力合作をしている。また、上海で開かれた映画祭、ドラマフェスティバルなど多くの合作を成し遂げた張本人である。

(中略)

中国内の韓流に対してグレース・ワン代表は「韓流の文化コンテンツは常に先行している。中国は細分化された部分を学ばなければならない。私たちは専門家が熱心に作った韓流コンテンツを増やししたくて、中国のファンに一番早くお届けしてたいです」と述べた。

そしてグレース・ワン代表は、これらの韓流熱風が吹きまでに、韓流スターの人気ではなく、彼を支えるスタッフのボールを高く買った。彼女は「私は韓流が、今日に来るまで隠されたスタッフの多大な努力と開発、創作などの部分を高く評価したい」と語った。

また「芸能人のスタイル、仕事での代謝一言、表現の一つ一つ、映像の中の画面など、そのすべてが総合芸術であり、これを作るのはスタッフだ。もちろん、ファンはスターだけ好きですが、私はいつも韓流が発展することができるのは多くのスタッフのいるからである」と重ねて声を高めた。

グレース・ワン代表の韓国文化に対する関心は考え以上であった。彼女は毎朝、ほぼすべての韓国ドラマと芸能を視聴する。その作品の監督と作家の情報はもちろん、撮影現場がどこ、OSTまで全部渉猟する。

(中略)

グレース・ワン代表に注目した韓国俳優があるのか​​と尋ねると、少しも悩まず、ユ・スンホとソン・ジュンギに言及した。そして、彼らのビジュアルよりセリフ処理能力に親指を立てた。

彼は「俳優ならば、一応は人物も重要ですが、セリフ処理を通過しなければならないと考えている。しかし、多くの俳優たちが発音が正確ではない。その部分を疎かに思うようだ。本当に人気が高い俳優であれば、セリフ処理を大切にするべきである」と強調した。

最後にグレース・ワン代表は「文化というのは、コンテンツが良ければ、いつでもファンと近くなることができる。そして、ファンは、そのようなもののためにのどが渇いている。特に、中国は韓国のような東洋人である。続いて一緒に一団となったら良いだろう」と願った

元記事はこちら


そう言えば、昨年4月の日本ファンミに参加した、韓国語を学んでいるチングが、「綺麗な韓国語を聞けた」と言っていました。
ユ・スンホとソン・ジュンギと言えば、同時期に兵役を終えた俳優でそこで訓練されたことも発音を更に正確にしたということに繋がったのかもしれません。スンホニムの発声は、入隊前と明らかに違っていて、今、大きな声を出し続けた人の声帯になったという感じ。
誠実に生きる人には、それなりのご褒美がある?


今回、「君主」というドラマでも、時代劇の主役であるために、身につけていなければいけないもの、その1つが正確な発音であるだろうし、俳優ユ・スンホは、「君主」で主役の世子イ・ソンを演じていて、あらゆる面で主役を任せて「信じて見られる俳優」と言われている。
中国の専門家が見ても納得できるセリフ処理能力。その中には、正確な発音をすることのみでなく、楽器で言えば音色をどう作り出すかが問題というのと同様に、セリフをどのような音色にして何を伝えようとするかという、その面でも優れているということなんではないかと思います。



それから、スンホニムのことのみでなく、このグレース・ワンさんのインタビューでなるほどと思ったのが、韓国のドラマについて、スタッフに力があるということ。

最近、韓国ドラマを見ていて感じるのは、画面が美しいということ。
「君主」でも、色がとても重視されていて、


ドラマ冒頭の辺首会の入団シーンの色合い、
洞窟に青白い光が美しい。



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俳優の衣装の色合い、


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画面の色合い、それぞれがよく計算されて、美しい。


上の世子とカウンのシーンなんか、この衣装の色、現実にはありえないだろうと思うけれど、このシーンの雰囲気を作るためにデフォルメされた感じ。



そして、以前にも書いたとおり、カメラワーク、



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イケメン俳優ユ・スンホの美貌を視聴者に見せるためのテクニックの工夫など。
斜め上からの撮影が、スンホニムの顎のラインを際立て美しく見せる。

まあ、ご本人が美しいから、美しく撮りたくもなるのでしょうけれど。


こういう韓国ドラマを見た後で日本のドラマを見ると、「粗雑」と感じてしまう。
(関係者の方、ごめんなさい)。


ドラマの筋書きの巧さ・独創性という意味では、日本に軍配が上がることも多々あるだろうと思うけれど、色彩に関しては鮮やかな色を好む韓国とワビサビの日本、並べてみたらやっぱり韓国の方が素敵に見えるかもしれない。


カウンの衣装も世子の衣装も色が綺麗なのよね、ほんとに。




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後ろの悪い側のお兄さんたちの衣装も赤紫で、凝った色だし、



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この仮面の世子の衣装の色も、ほんとに綺麗で、深い色合いが素敵。



というわけで、7回の画像、アップしなければいけないのに、グレース・ワンさんのインタビユー記事に惹かれて、おしゃべりしてしまいました。


本日、夜10時から、韓国MBC放送で、君主第9回・第10回放送です。
再放送も、日曜日の13:15から、明日木曜放送分は14:25からあるらしいです。
こちら、韓国MBCに登録していると、パソコンで見られます。



韓国MBCリンクはこちら


そして、下のようなページに行くので


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上の画像の「ここから」と書いたところをタップすると会員加入のページに行けます。
登録すれば、無料で見れます。


韓国に住んでいない日本人は、


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「規約など、同意」を3つチェックを入れて、真ん中下の同意をタップ。


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Eメールアドレスを入力して、①をタップ。
Eメールに 認証番号が送られてきたら、認証番号を入力して②をタップ。


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その後、
名前、ID(この登録で使うニックネーム)、自分で決めたパスワードなどの情報を入力するなどの情報を入れるのだと思います。


この件について、何かご質問があれば、私の分かることならお答えいたします。


というわけで、またまた徹夜してしまったYoでした。
7回分は、今日中にアップしたいけれど、、、。




by Cloudia-Yo | 2017-05-24 05:51 | ユ・スンホと韓国ドラマ事情 | Comments(2)

◆韓国ドラマ 三種の神器 ーユ・スンホ演じるキャラの場合   

2013年 05月 02日
韓国ドラマの特色 三種の神器?


私が初めて見た韓国ドラマは「冬のソナタ」でした。このドラマに出てくる「出生の秘密」「病気(記憶喪失も含む)」「何かことが起きるとアメリカ・パリ・外国に行っちゃう」。これが「韓国ドラマの三種の神器」と、私が考える要素。「出生の秘密」はかなりのパーセンテージで出てきますが、広く考えて、「家族の問題」が取り上げられていると言えるのかもしれない。日本のドラマでも「家族の問題」は多々出てきますが、なんかちょっと質が違うような??



ユ・スンホ君の演じる家族


d0289252_2225614.jpgそういえば、我らがユ・スンホ君の演じてきたキャラクターも、カシコギは「病気」かつ「母の不在」。「おばあちゃんの家」も母の元を離れて祖母の家で暮らすお話。「マウミ」は母が都会に仕事に出たまま帰って来ない。「勉強の神」は祖母と暮らしている。「善徳女王」のキム・チュンチュも父は殺され、母の元を離れて随で育ち、新羅によびもどされたたときには母は殺されてしまっている。「プロポーズ大作戦」、高校生であるカン・ベッコは1人で暮らしている。「ペク・ドンス」ではヨ・ウンの母は赤ん坊のヨ・ウンを守ろうとして代わりに殺され、自分の存在を受け入れることのない父を捨て、フクサ・チョロンの天(チョン)に後継者として育てられる。「アラン使道伝」は神様だから別格として、「ポゴシッタ(会いたい)」では、父を殺害され、母を奪われて、フランスで大人になる。私はまだ見ていないのですが、「欲望の炎」にも出生の秘密があるとか…。
現実のスンホ君は、兵役についた彼の身を案じるご両親に恵まれていますが、役柄では、ほとんど両親が揃っていたことはない!!
スンホ君は、役柄の中で、母に会いたがったり、振り向いてくれない母親に絶望し、あるいは憎悪を抱き、それでも母親を求める。また、それが父親との関わりである場合もある。特に「ポゴシッタ」の母との関係は、悪役でありながら、あまりに辛い状況で…。

次の段落は、これから初めてDATVで「ポゴシッタ」を見ようと言う方は、少々ネタバレになるので、飛ばして読んでくださいませ。これは確か「ポゴシプタ」のカテゴリのどこかでも既に書いた内容です…重複ゴメン。

スンホ君演じるカン・ヒョンジュン(=ハリー)は、母が生きていたと知り、身元がバレる危険も顧みずに、母のいる部屋に入る。「ジュニだよ。お母さんが世界で一番愛しているヒョンジュンだよ。」と涙を流す彼は、母との再会の喜びを見事に裏切られる。精神を病んだ母は息子であるヒョンジュンを認識できないばかりでなく、母を陥れヒョンジュンが復讐の対象と思っているハン・テジュンを頼っている。死んだと思っていた母に会えた感動の涙は絶望と悲しみの涙に変わる。これまで、人前では冷静沈着を装っていたヒョンジュンは、ここで完全に理性を失い、人目もはばからず激しく嗚咽する。この場面は、ヒョンジュンの母を求める思いを裏切られた感情を、スンホ君は見事に表現していて、というか、そのものを見せてくれて、今、その場面を思い出しても、泣けてしまう。(←とにかくすぐ泣く私です。感情移入しやすいナイーブな内面の私で!?)。いやあ、スンホ演技は素晴らしかった。。

スンホ君は、このような母のいない複雑な状況などを演じるのがとてもうまい。先日、彼の公式ペン・カフェを訪問したら、スンホ君自身が「明るいキャラクターは嫌いです」と言ったお話が出ていたような(excite 翻訳を利用したら、そうなりました)。明るいキャラクターより、むしろ「サイコ・パスを演じたい」ということだったと思いますが、彼はダークな部分を持った人がかなりお似合いです。スンホ演技、ダークな部分を持ちつつ、ときたま、中に溜まったものを爆発させるなんざ、最高です。しかも、どこかにスンホ君自身の持つ真摯な姿が見える。悲しげな表情と怒りの言葉、でも、どこかけなげであり…。だから、同情したくなってしまう。あまり、幸せでない状況を演じるのがお得意で…。

「プロポーズ大作戦」も最初の頃はコメディ・タッチなのかなと思っていました。d0289252_0102649.jpg
←なにしろ、DVDのパッケージがこれなので。
ところが、ドラマの後半でカン・ベッコの母親が出てきて、母を受け入れることのできないベッコという状況が露になるにしたがって、スンホの演技はシリアスになり、その悩みの中で妙に美しくなっていった。どこかの記事でスンホの表情に「10代の憂鬱が…」と書いてありましたが、このときには、恋愛の憂鬱より、親との関係の憂鬱の方が、より彼らしい深みがある演技だったのかもしれない…デス。
ラストに近い場面で、イスルを生かそうとして、彼は車を走らせる。イスルのために、身を投げ打った彼を見つめる父。目を閉じているベッコの美たるや、コメディ・タッチとは縁遠い、神々しささえ感じられるものでした。
果ては、やっぱり記憶喪失。三種の神器の2つをクリア!!

「プロポーズ大作戦」もイスルに対する愛の問題かと思ったら、実は後半家族の問題がもの凄く大きなウェイトを占めていました。日本版はどんな話だったかなあ…。が、全く別の物語の装い。国民性の違い??このことについては、また、後日ゆっくり考えてみるかな〜と考えている次第。


さて、私の大好きなヨ・ウン、子役のパク・コンテ君からスンホ君にタッチしてからは、父親も既に亡くなってしまっていて、フクサ・チョロンの天(チョン、チェ・ミンス氏というカリスマ俳優が演じています)の元で育ち、剣やその他諸々の訓練を受けますが、父の死の場面の記憶をなくしています(ここにもあった記憶喪失!!)。彼は、亡き父に愛情を抱いていて)、父を殺した人に復讐をしようと考え、剣仙(コムソン)のキム・グァンテク(これも名優チョン・グァンリョル氏が演じていますね)がその復讐の相手かと思い、殺そうとしたりします。「ペク・ドンス」予告動画でヨ・ウンを「復讐のみに生きる男」とありましたが、これは大嘘ですよねぇ。ヨ・ウンは、全然復讐のためになんか生きていなくて、ただ、剣を振り回すことが異様に好きで、強くなることに執念を燃やすタイプで、実際に強くもなり、父亡き後は、自分に優しい言葉をかけてくれた天(チョン)の命令にひたすら従おうとした、と言うだけだったような…。
この、天(チョン)を前にしたヨ・ウンは、黒くて凛々しくて、ペク・ドンスやヤン・チョリプと一緒のときの可愛さとは違う魅力がありましたね。ペク・ドンスと一緒にいるヨ・ウンの傍に天(チョン)がやってきたときの動揺っぷりなんか、ゾワゾワしてしまいました。ペク・ドンス達に天(チョン)と自分の関係を隠しているため、天(チョン)が自分の前に姿を表すと顔色が変わるヨ・ウンは、美少年の魅力満載と言った風情で。

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    皆様ご存知の、悲しい運命を背負ったヨ・ウンの切なく深い眼差し

「マウミ」では、スンホ君演じるチャニの母は、都会で仕事をし、チャニと妹のソイは叔母達と住んでいたが、その内、2人だけで暮らすことになる。「おばあちゃんの家」では、サンウは元々母親と2人で住んでいるという設定。その母は仕事をなくし、新しい仕事を見つけるまで田舎の村の祖母の家で暮らすことになる。父がいなくて、母が子どもを置いて仕事をしたり、探したりというのは、ちょっと似た状況。韓国ではしばしば見られることなんでしょうか?国が違えば、国民の生活も違う…。

サンウは、子どもらしい子どもでしたが、チャニはけなげな子で、家を出てからは、悲しいことを悲しいと言えない少年。スンホ君は、ニュートラルな状態で、自然に役柄に入り込んでいましたね。

人って、天真爛漫に育って笑顔がお似合いな人と、ナイーブで鬱屈した面を見せるのがお似合いな人がいると思うんです。彼はドラマやグラビアで素敵な笑顔もたくさん見せてくれますが、その奥に何かありそうな雰囲気を漂わせる場合が多々あり。スンホ君の笑顔の奥には人には見せていない深い感情がある、そんな感じ。定評のあるスンホ君の眼差しは、彼の内面の深さと頭のキレを表していると思いますが。


ユ・スンホ君の演じたキャラは、海外はそれほど縁がないかもしれませんね。
私の知るところでは、ハリーがフランスに住んでいたこと、キム・チュンチュが随で育ったこと、くらいでしょうか?彼がまだ若く、恋愛ドラマにはあまり出ていないので。恋愛でショックを受けると、アメリカやパリに行っちゃう人がよくいますね、多分。。、



結末をひっくり返したいと願う視聴者の想い


さて、ドラマでは、結末が望む方にならないことが多々あります。「ポゴシッタ」「ペク・ドンス」も然り…。スンホ君の演じるキャラは、一般的ニコニコ・ホームドラマのキャラではないので、ラストも複雑なことが多く…。「ポゴシッタ」では虚無感に襲われ、「ペク・ドンス」は涙止めどなく流れ…でしたが。ただ今、視聴中の「善徳女王」も「あああ、そうなっちゃうのか」でした。
YouTubeにアップされている動画にも、「そうなってほしくなかった」という作者の想いの込められたものがあります。
本日の最後に、結末をひっくり返したい作者の想いがおもしろい、私のお好みのヨ・ウンとペク・ドンスの動画を。

パソコンの方は、こちらから

by Cloudia-Yo | 2013-05-02 02:34 | ユ・スンホと韓国ドラマ事情 | Comments(2)

◇天才俳優ユ・スンホを育てた韓国ドラマ事情   

2013年 02月 17日
「ポゴシプタ(会いたい)」の韓国MBCでの放送が、1月17日に終了…。早1ヶ月!!

ドラマは、反転に継ぐ反転。予想していたのと全く違う展開が繰り返され、後半は、登場人物の行動が想像を絶する方向に行き、結末も…。終了後はなんともいえない放心状態に陥りました。それでも、日本で放送していないドラマを、韓国語の分からない私が必死で見てしまったのは何故か?それは、「彼が出るから見たい」と思っていたユ・スンホ、その存在と演技に惹き付けられてしまったから…。

本日、この重症のスンホ病の私、友人に「羨ましい」と言われてしまった!!
放送が終わってしまったので、何をするって、もう日々ネットで検索しまくり…。これは、なかなか幸せな時間である訳で、確かに羨ましがられてしかるべきかもしれません♪

さてさて、麗しのまなざしのユ・スンホ君、久々に「ポゴシプタ」にちょっとまた思いを馳せて。。またまた、今日も、独断と偏見で「スンホ、スンホ、スンホ〜!!」と連呼する所存です。


○ 美しきスンホ、哀しい悪役

ユ・スンホ演じるハリー・ポリスンはひたすら美しかった〜。本来杖をついている若者の姿を見るのはいくらかの不自由さを感じるはずなのに、ハリーは杖をついて歩くのさえ美しかった。私が足を引きずって歩いても、ちっとも素敵ではないけれど、彼は何故か素敵。

が、ドラマが進み、彼は豹変した!!キャラクターを完璧にこなし、内面の深さを緻密な表現で見せ…。ハリー・ポリスン=カン・ヒョンジュンという人物に対して、ただの悪役、仇役に対するのと違う感情を視聴者に持たせてしまった。ドラマ後半、カン・ヒョンジュンの身に起きるあまりに哀しい物語。主人公より可哀想なエピソードが次々に追加され、ヒョンジュンに視線は集中。スンホは12月21日に、「ポゴシプタ」放送終了後に兵役に就くことを宣言したが、入隊前の重要な意味を持つドラマで、ほぼ全ての記事で賞賛されるほど見事な演技を見せた。彼がこれだけ活躍できたのは、意外に韓国ドラマならではの製作事情によるのかも…?



○ ネット評のドラマへの影響と
      視聴者を驚かせる展開


韓国ドラマは、インターネットによる視聴者評の影響を多大に受けるそう。スンホ自身も「A型なので、自分の演技についてどう言われるかが気になる」と言っていました。俳優さんたちは、日本よりはるかに批判されることを怖れているのかもしれません。スンホ君、未成年のときは遊ぶこともできなかった、とのこと。でも、彼の場合、「ストレス解消は撮影現場」みたいなことを言っているほど演技の虫なので、成人になった今もさほど遊び回ることはできないのではなかろうかと想像します。(←そういう人っているんだよね〜。遊ぶよりひたすら仕事してしまう人…)

視聴者の声によって、ドラマの行き先が変わる…、たとえば、三角関係が演じられる場合、演じる俳優のファン同士がネット上でバトルを繰り返し、それによって、ドラマの展開が決まってしまうこともある??ネット上でバトルとなる場合は、当然ファンの多い方が勝つのかな…?

日本の場合は、ネット評よりはスポンサー?視聴率が低迷すると放映が短縮されることもあるが、視聴率が出るときには、既に何話か先まで撮影は終わっているので、そう簡単にはストーリーを変えられない。ところが、韓国の場合は、視聴者のネット評を見て、ドラマの筋書きを変えていくことが可能だと言う。


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        ↑
 MBCさまより
第19話、ファン・ミランに「その言葉は言って欲しくなかった」と言いながら、
 スヨンの見ているCCTVのカメラに目をやるカン・ヒョンジュン。
 ふだんは「ゆるキャラ」のスンホ君、なんでそんな目をできるの??別人のようです。。      
 余談ですが、「CCTVでファン・ミランとヒョンジュンの一部始終を見ていられたはずのスヨン、
 隠し部屋を出てからファン・ミランを見て驚くのは、ナーゼ!?」と、実はずーっと思っていました。



反転、反転、反転。視聴者が「えぇっ!?」と驚く展開。日本のドラマではきちんと用意された伏線があって、あっと驚く展開があっても「ああ、そうだったのか」と思える。が、「ポゴシプタ」では、「え?え?え?そうなっちゃうのぉ??」という具合。ユ・スンホ演じるカン・ヒョンジュンは、死んだと思っていた母が生きていたことで死んでいるより哀しい想いをすることになる。これは、涙涙。このドラマの白眉のシーンでした。そして、それ以後、よくよく復習しないと話が分からないくらい、ヒョンジュンの気持ちがあちこちに行ったり来たりする。が、ストーリーの行く末が多少迷走の感ありでも、スンホの演技があまりに素晴らしく、ヒョンジュンが可哀想で、目が離せなくて、納得させられてしまった…。スンホのヒョンジュン&ハリーに会いたくて、毎週水木を待ちわびてしまったという訳。



 韓国ドラマの撮影事情と台本ーーー仰天!?

韓国ドラマ独特の状況ー台本が事前に渡されるのでなく、当日撮影分を渡されることも多く、撮影シーンのみ知らされることもあるそうで、俳優は、当日スタッフの指示で即興的に演じなければならないこともあるよう。日本でも人気の俳優ソン・スンホンが、この韓国のドラマ製作事情について、「当日台本を渡されてもできないとは言えない」と語っている記事を目にした…。俳優にとって過酷な状況であるが、彼は韓国ドラマがアジアなど多くの国で受け入れられ、人気を博していることは良いことと言っていました。

韓国のドラマは、週に2回連続で放送、しかも日本のようなコマーシャルなしで1時間を超えるものを放送するため、1週間で日本のドラマの3倍くらいの量を進めることになります。「ポゴチプタ」の主役のパク・ユチョンも3時間睡眠と記事が出ていたが、このような強行軍で撮影をこなさなくてはならないこともしばしばだそう。撮影は徹夜も繰り返され、放送当日の朝まで続き、編集はその後、放送寸前まで行われることも多々あるとのこと。ユ・スンホは「ペク・ドンス」の撮影時に「僕は体力がないので、撮影が夜遅くまで続くときは、とにかく食べます」と言っていたが、誰でもこの撮影状況では体力万全とはいかないのでは??

このような状況ゆえ、主演俳優は体調を崩して休む訳にもいかず、「会いたい(ポゴシプタ)」主演女優のユン・ウネはドラマ終盤の撮影を点滴を打ちながら行ったと言う。ユ・スンホは「ペク・ドンス」の撮影中に交通事故に遇い、ほお骨を骨折した。しかし、当時高校生だった彼は、そのまま撮影現場に向かい、撮影に参加しようとしたという。これは俳優としての責任感あるスンホの姿勢を表しているが、また、撮影状況を熟知している彼としては、当然の決断だったのかもしれない。

主演俳優にとってひじょうにきつく、劣悪な撮影環境であることに抗議して、撮影をボイコットした女優もいるほどで(※女優ハン・イェスルの「ラブ・ミッション」撮影ボイコット)、このことがきっかけで、撮影時間の規定等について検討される状況も起きているようです。

このように、台本は遅く、俳優たちは素早い反応で演技をしていかなければならない。放送当日午前中まで撮影し、その後、夜の放送に間に合うように編集作業をするのも日常茶飯事。「ポゴシプタ」でも、各場面の分量のバランスが不自然に思える部分もあった。本来非常に重要であると思われる編集作業が放送寸前に行われるというのには仰天だが、それでも放送に間に合わせる韓国の方のパワー、瞬発力には驚く。


○  韓国ドラマの即興性とエネルギー

日本のドラマはきちんと組み立てられている。サスペンスものや探偵もの、ホラーなども好まれるため、つじつまが合うように作られている。それなのに、多少粗雑な展開のある韓国ドラマにハマってしまう。韓国ドラマは、視聴者の反応を見ながら次の回のストーリー展開を変えていくことが多々あるそう。初めからしっかりドラマの行く末を決めないことから、「開かれている」、「自由である」とも言われている。即興的に作っていくとも言える。舞台演劇で、目の前にいる観客の生の反応を見ながらアドリブを入れていくように、事前に決められたとおりでないため、そのときの集中力、緊張感が、充実した空気を生み出すとも考えられる。きちんと録音されたCDよりライブがおもしろいということと共通する部分もある。。

日本では、「ポゴシプタ」のように主人公たちが毎週泣きまくるなんて状況はあり得ない。ユ・スンホや主人公たちは毎週泣く。スンホの「泣き」に泣かされる私たちは、感情を揺り動かされて満足感以上のものを感じてしまう。元々日本人は感情を外に出すのを好まない。特に「男は泣かない」のが基本。共演したユン・ウネが「スンホはディテールに強い」と言っていたが、スンホ君の「泣き」の演技は毎回泣き方が違っていて、まさしくディテールに強い演技でした。

感情を爆発させるというのが、韓国の歌、バラードにも表れていると思う。ちょっと、日本と出し方が違う。直接的に投げてくる言葉と感情、そのエネルギーが魅力であるように思う。韓国の表現のしかたは、本音を包み隠すヨーロッパの文化と反対側にあるのかもしれず…。もちろん、日本にはしっとりと感じさせるという美徳があり、そんな日本のドラマや映画の良さもあるとは思うけれど。

さて、即興的に演じるというのは、たいへんな集中力を必要とする。練り込む時間はないが、直感で捉え、見事に集中できれば、頭できちんと組み立てたものより、はるかにおもしろいものになることもある。整え過ぎるとインパクトが弱くなるというのはよくあることこと。「会いたい」後半のユ・スンホの演技は、あまりに深くてドラマの中で異質に思えるほどだったが、彼は幼い頃から子役俳優として活躍し、この韓国ドラマ製作事情の中で育ってきた。おそらく、出演俳優の中で若さもあり、一番この状況に素早い対応をできる人だったのではないか。

弱冠19歳(数えの20歳)のユ・スンホは、製作発表会等ではまだまだ幼さを残し、少々ぼーっとした感ありだったが(ユ・スンホはやたら若いなあという感じ)、演技になると別人、撮影中はまさしくベテラン俳優。共演したユン・ウネもインタビューの中で、ユ・スンホについて、「どんな状況が与えられてもぴったりやり遂げる」と語っているし、ユチョンの先輩刑事役だったオ・ジョンセも「スンホの演技を見るのは幸せだった。彼は、年上の兄のようだった」とさえ言っている。



○ ユ・スンホの演技

「ポゴシプタ」前半のユ・スンホの美しさ、後半の演技力、これは見る価値のあるものだった。スンホ・ファンの私としては、主役の2人を超えてしまったかと思える程、充実した演技だった。
例えば、これが長い編集の時間を使って作られるドラマだったら、全体の中のバランスを考えて、ユ・スンホが素晴らしければ、それを超えて主役が目立つような手だてを考え、あるいは、逆にユ・スンホ場面を抑制した形に変えるなどしただろう。しかし、韓国ドラマの場合は、ドラマの流れをきちんと整理し軸となる部分を構築していく編集にかける時間は、ほぼ放送当日のみとのことで、俳優の全力の演技がそのままの形でオンエアされる。

ユ・スンホの演技のみを、早回しで拾って見ると、彼の演技は一貫性があり、彼の中では1つの物語が完璧に出来上がっているのが分かる。それが、ドラマ全体から見ると、異質に思えることもある。スンホの深い内面演技と主役2人のラブ・シーンとの間には明らかにギャップがあった。「内容の混迷にも関わらず、ユ・スンホは見事に演じ過ぎた」というコメントも出たほど。

きちんとした台本もなく、その場で提示されるスタッフの要求に対して、スンホはすぐに演技を作り上げて見せる。その才能が急激に開花することを抑制されることなく、ラストまで、次から次へと彼の新たな可能性を見せ続けた。彼がここまで爆発的に成長をしたのは、彼の持って生まれた才能の他に、長い間の忍耐と努力、強い意志があったことは確実だが、韓国ドラマの抑制のなさも幸いしたかもしれない。

日本のドラマだったら、事前に緻密に組み立てられているから、いくら素晴らしい演技をしても、その人の役割が大幅に変えることは難しい。ところが、韓国のドラマでは、ユ・スンホの若い爆発をそのままオン・エアした。これは、ドラマの結末には納得ができなかったとはいえ、ユ・スンホにとっては幸いな出来事だったのかもしれない。「ペク・ドンス」でも、同様に終盤は主役のペク・ドンス以上にスンホ演じるヨ・ウンが活躍していた。彼のヨ・ウンは、これまたハマり役だった。

ユ・スンホ。この完璧な対応の上に、周りの要求によって覆ることのない強い芯が現れると、彼はさらに強い演技を作り出すことができるのかもしれない。彼はドラマ「プロポーズ大作戦」のインタビューで「戻れるものなら小学生に戻って、勉強するなど別のことをしてみたい」と語り、また、「ポゴシプタ」共演者には、「(今、彼の時期が来ているが、)現在の状況を変えたいので、入隊したいようだ」と言われた。彼は今、自分の演技を獲得し、新たなものに触れたい時期に来ているのだろう。彼の大好きな撮影現場から離れることによって見えてくるものもあるだろう。

もちろん、現在でも彼の演技は既に素晴らしく、人の心を惹き付けて止まない。彼は、既に天才俳優と呼んで良いところまで到達しています。演技が上手いだけでなく、見るものの心まで揺り動かし続けてしまうという意味で。


○ 「天才俳優ユ・スンホ」が
       その才能を発揮するために


さて、彼がその「天才」を発揮するために、韓国ドラマはどうあるべきなのか?

いかに天才であるユ・スンホにとっても、役柄を掴むのには多少の時間を要することは、「ペク・ドンス」でも「ポゴシプタ」でも、後半になるほどに、彼の演技は充実して、より良いキャラクターを見せるようになっていることから分かります。彼が初めから、ドラマ全体を通してのキャラクターを獲得していたら、より深い演技をすることができるのでは、ないでしょうか。

しかし、このことについて懸念もあります。現在韓国ドラマはアジアを中心に多くの国でブームを呼んでいます。日本も昼間の時間帯やBSなど、韓国ドラマの放送の量の多さは半端ではない。それだけ、韓国ドラマの展開のおもしろさ、俳優の瞬発力ある演技という韓国ドラマのエネルギーが魅力あるからでしょう。全体を理解したために、細部の瞬発力が薄められてしまうという可能性もないとは言えない。全体の流れを際立たせるために抑えてしまうことにより、俳優のエネルギー爆発が見られなくなってしまうと、ドラマがきちんと完成した形で進められてもつまらなくなってしまう。

韓国の俳優の方たちを苦しめる過酷な撮影状況が改善されることは必須。しかし、それは。現在の韓国ドラマにあるエネルギーが失われることになってはいけない。そして、除隊後にユ・スンホが、より良い状態の中でその才能を発揮できることを願います。


さて、いよいよスンホ君、入隊前の最後のお仕事が「勉強する人間」のナレーションということに…。


スンホ
  元気で帰って来てね 待ってるよ!!

by Cloudia-Yo | 2013-02-17 02:58 | ユ・スンホと韓国ドラマ事情 | Comments(8)